この度、第37回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会を、2017年6月10日(土)に東京でお世話させていただくことになりました。この研究会は、1981年に日本ホルター心電図研究会として発足し、現在は日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会と呼称を変え、35年の長きに渡り存続している研究会で、心電学の最も基本となる心電図をテーマに研究発表がなされてきました。
今回のテーマは「ホルター心電図・非侵襲検査の新たな可能性〜診断から更なるリスク評価へ〜」としました。これまでにも、ホルター心電図における自律神経指標、加算平均心電図における心室遅延電位などは、診断だけでなく、致死性不整脈、突然死のリスク評価に用いられ、多くの研究成果が実臨床に応用されてきました。最近では、医療機器のみならず、スマートフォンをはじめとする一般に使用される機器の進歩が著しく、簡易なウェアラブルデバイスによっても心電図が記録でき、不整脈診断、リスク評価に用いられる時代になりました。
一方で、古典的な12誘導心電図、ホルター心電図においても、新たなリスク指標を検討する余地がまだ残されています。インベイシブ治療、特にカテーテルアブレーションが全盛の時代において、ノンインベイシブ検査の意義を改めて見直し、特にリスク評価におけるノンインベイシブ検査の新たな可能性を探る意義は大きいと考えます。
本研究会が、我が国における本分野の診断、治療の発展に益々寄与できるよう、多数の演題応募、ご参加をお待ちしております。宜しくお願い申し上げます。
第37回
日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会
(JASHNE37)
会長: 新 博次 挨拶
日本医科大学多摩永山病院 名誉院長日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会
(JASHNE37)
会長: 新 博次 挨拶